
■ 歴史と自然を満喫する平戸・松浦路(2010.1.6.更新)
このコーナーでは、長崎県内の歴史を探っていく旅のドライブルートを紹介しています。
今月の注目エリアは『平戸・松浦』。平戸はかつて、「西の都フィランド」と呼ばれ、ポルトガルやスペイン、オランダ、イギリスなどヨーロッパの国々や中国と貿易をおこなった国際色あふれる港町でした。まずは、平戸・松浦の位置をチェックしておこう!

今回、一緒に旅をしてくれるのは、
この「旅する長崎学サイト」オリジナルのキャラクターたちです。

平戸・松浦の自然や名物など、いろんなことを教えてくれるよ!
さぁ、早速スタート地点の平戸市田平町へLet's GO!!
スポットの紹介
1日目
 道の駅「昆虫の里たびら」(みちのえき「こんちゅうのさとたびら」)

佐世保から平戸方面へと向かう国道204号を北に走っていると、右手に大きなカブトムシのモニュメントが見えてきます。ここが道の駅「昆虫の里たびら」です。長崎県の県北地域の特産品や農産物がそろっていて、ドライブ途中のお立ち寄りスポットとして人気があります。平戸市と松浦市の観光パンフレットやイベントのチラシなども置いてあるので、情報入手のためにも立ち寄るのもいいですよ。
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県立北松農業高校の生徒さん手づくりの“ざぼんジャム”と“にくみそ”。
特に4月下旬頃に出荷される“イチゴジャム”は大人気で、売り切れてしまうことも。 |
独自の製法で蒸し上げる“川内蒲鉾”。一度食べるとやみつきになるようで、ファンが多い人気商品です。 |
とれたての新鮮な野菜やお弁当も販売されています。 |
 たびら昆虫自然園(たびらこんちゅうしぜんえん)

たびら昆虫自然園は、畑、小川、池、雑木林、草原などの里山の環境を再現し、そこに集まる昆虫たちを自然のままに観察できる施設。田平町にもともと住んでいる昆虫のうち、3,000種類以上が生息しているといいます。
ここでは、園の解説員の方々が、自然の中を解説しながら案内してくれます。1時間程度で30〜60種類ほどの昆虫を観察することができるそうです。虫たちがどんな特徴をもち、どんな生活をしているのか。そして自然の中でどんな役割を持っているのかなど、詳しく知ることができます。

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◎入園料 |
【個人】
大人・高校生400円、小・中学生300円、幼児(4才以上)150円
【団体】
大人・高校生320円、小・中学生240円、幼児(4才以上)120円
※団体は20人以上です |
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◎開園時間 |
9:00〜17:00 |
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◎休園日 |
月曜日・12月29日〜1月3日
(夏休み中は除く・月曜日が祝祭日の場合はその翌日) |
 平戸大橋(ひらどおおはし)
平戸島と田平地区を繋ぐ橋として1977年(昭和52)に開通しました。全長665メートル、海面からは30メートルです。
 平戸切支丹資料館(ひらどきりしたんしりょうかん)
平戸は、1550年(天文18)のポルトガル船入港以来、国際的な港町として繁栄しました。同時にフランシスコ・ザビエルがキリスト教を伝え、布教の地としても栄えす。特に生月(いきつき)・根獅子(ねしこ)では、住民のほとんどが信者になったといわれています。
しかし、その後の豊臣秀吉や徳川家康の禁教令等による弾圧時代になると、信仰を続けていくためには仏教を隠れ蓑にしながら生きていかなければならず、時には命をかけた殉教というかたちで信仰を貫く者もいました。
この資料館では、そういう厳しい時代のなかを生きたかくれキリシタンたちの信仰を、祭具やマリア観音、踏み絵、メダリオンなどをとおして感じることができます。
資料館のそばの「うしわきの森」には、「おろくにん様」が祀られています。
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◎入館料 |
【個人】
大人200円、高校生150円、小中学生70円
※団体料金適用は30名様以上から |
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◎開館時間 |
9:00〜17:00 |
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◎休館日 |
毎週水曜日・年末年始(12月29日〜1月2日) |
おろくにん様の伝承
両親と娘3人の5人家族に、ある男性が居候として居着きます。よく働き、性格も良かったことから、長女の婿になってもらいました。ある日婿に、自分たちはキリシタンであることを打ち明けます。その翌朝、婿の姿はありませんでした。彼は夜のうちに家を脱け出し、密告したのです。
キリシタンであることが知れてしまった家族5人は、1566年(永禄9)、根獅子の浜の小岩で処刑されます。「おろくにん様」・・・、6人目は長女のおなかの中に宿していた赤ちゃんのことです。6人の遺体は、里の人々が“うしわきの森”に手厚く葬ったといわれています。
 根獅子の浜海水浴場(ねしこのはまかいすいよくじょう)

この海水浴場は、「日本の水浴場88選」にも選ばれた美しい海水浴場です。白い砂浜は約1キロメートルにも及びます。
前のスポット「平戸切支丹資料館」で紹介した「おろくにん様」をはじめ、この根獅子地区はキリシタンの殉教地となりました。
1635年(寛永12)には70数人が捕らえられ、この浜辺にある小岩で処刑が行われました。殉教者たちがこの小岩からパライソ(天国)へ逝ったことから、これを「昇天石」とよび、今なお聖地として大切にされています。昔は土足で浜を歩くことも禁じられていたそうです。
 生月大橋(いきつきおおはし)・道の駅「生月大橋」(みちのえき「いきつきおおはし」)・中江ノ島(なかえのしま)
平戸島と生月島をつなぐ大橋で、1991年(平成3)に開通しました。爽やかなスカイブルー色のこの大橋が、生月の入り口です。
 大橋のたもとの道の駅「生月大橋」では、生月島の特産品が販売されています。また、多目的広場や散策道もあり、訪れる人々の憩いの場となっています。
中江ノ島
生月と平戸の間に浮かぶ島は、中江ノ島。カミロ・コスタンツォ神父が捕らえられた時、彼を世話していたジュワン坂本とダミアン出口がこの島で斬罪に処せられました。続いて、生月のジョアン次郎右衛門も処刑されました。ジョアン次郎右衛門は、「ここから天国はそう遠くない」と言い残したといわれています。
中江ノ島は、生月のかくれキリシタンの聖地であり、今でも洗礼などに用いる聖水「サンジュワン様の御水」をとる島でもあります。
*カミロ・コスタンツォ神父は、「焼罪史跡公園」のところで紹介しています。
 平戸市生月町博物館 島の館(ひらどしいきつきちょうはくぶつかん しまのやかた)

江戸時代には日本最大規模を誇った益冨捕鯨の展示をはじめ、長い迫害に耐えて受け継がれたかくれキリシタンの信仰、豊かな自然の中で営まれた漁業や農業の姿が展示されています。他では見ることのできない生月の魅力を知ることができるので必見!
また館内はバリアフリー対応です。

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◎入館料 |
【個人】
大人500円、高校生300円、小中学生200円
【団体】
15名以上450円、高校生270円、小中学生180円
50名以上400円、高校生240円、小中学生160円
100名以上300円、高校生180円、小中学生120円
【身障者(個人・団体)】
大人250円、高校生150円、小中学生100円
【年間パスポート】
大人1,000円、高校生600円、小中学生400円 |
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◎開館時間 |
9:00〜17:00(最終受付16:30) |
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◎休館日 |
正月(1月1日、2日)特別休館有 |
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※ご予約により博物館内、生月島内をご案内いたします。
※島内案内のみ有料 |
 塩俵の断崖(しおだわらのだんがい)
柱がいくつも立っているような奇岩。南北に500メートル、高さ約20メートルという圧巻の光景。火山の溶岩と玄海の荒波が刻んだ壮大な彫刻ともいえます。
 大バエ灯台(おおばえとうだい)

80メートルほど切り立つ大バエ断崖の上に立つ白亜の無人灯台です。展望所も設置されており視界いっぱいに水平線が広がる大パノラマが広がります。
●平戸のグルメ
平戸では肉も魚も堪能できます。霜降りで柔らかく甘みのある長崎和牛、海のエキスたっぷりの牡蠣、獲れたての天然ひらめなど、とっても豪華です。
魚の中でも高級魚として知られるひらめ。平戸は日本でも有数の漁獲高を誇り、獲れたての天然ものを味わうことができます。また旬の時期を迎える1月から4月までは、「平戸ひらめまつり」が開催され、宿泊施設ではひらめ料理と宿泊がセットになったプランが毎年好評です。2010年は、1月15日から4月4日まで開催されます。天然のひらめを贅沢に味わってみてください。
さらに、平戸市補助金が入って「2泊3日で8,000円〜」と、ご予算に合わせたお得なキャンペーンも実施されます。(2010年1月12日〜3月14日)
詳しくは、平戸観光協会のウェブサイトをご覧ください。
2日目
 平戸城下町(ひらどじょうかまち)

 焼罪史跡公園(やいざしせきこうえん)
1622年(元和8)、キリスト禁教令の下で布教活動・救済事業をおこなったイタリア人宣教師・カミロ・コスタンツォ神父が、宇久島で捕らえられました。そして田平のこの地で火刑に処され、50歳の生涯を閉じました。カミロ神父は、自分の命を神に捧げることを喜び、「すべての民よ、神をほめたたえよ」と歌い、「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな・・・」と5回祈って、帰天したといわれています。
殉教の時代を今に伝えるため、1990年(平成2)、平戸瀬戸を望む小高い丘に「殉教の碑」が建てられました。
 日本最西端の駅「たびら平戸口駅」(にほんさいせいたんのえき「たびらひらどぐちえき」)・松浦鉄道(まつうらてつどう)

東経129度35分、北緯33度21分にあるこの駅は、日本最西端の駅・たびら平戸口駅です。この駅では、「日本最西端の駅訪問証明書」を発行(200円/平成21年12月現在)してくれるので、旅の記念やお土産として人気です。あわせて、「たびら平戸口駅」入場券(160円/平成21年12月現在)も一緒に買っていくマニアな人も少なくありません。
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| 日本最西端の駅訪問証明書 |
駅名が入ったストラップ |
●松浦鉄道
1918年(大正7)、世知原(現佐世保市世知原町)の政治家・中倉万次郎らが発起人となり、石炭の運搬賃を主な収入源とする佐世保軽便鉄道会社を設立しました。1931年(昭和6)までに佐世保から佐々までを開通させ、翌年には松浦炭鉱鉄道を買収して吉井(現佐世保市吉井町)まで路線を伸ばしました。その後、1936年(昭和11)に国鉄が全線を買収。線路幅を軽便時代の76センチメートルから102センチメートルに広げ、1944年(昭和19)には伊万里線と連結し、1988年(昭和63)に現在の松浦鉄道(愛称MR)となりました。
 大崎海水浴場(おおさきかいすいよくじょう)
御厨町(みくりやちょう)にある白い砂浜の海岸線が約150メートルも続く遠浅の大崎海水浴場です。
ロケーションが良く、ウィンドサーフィンやキャンプのスポットとしても人気です。ゴールデンウィークあたりから夏の終わりまで、家族連れや恋人同士、友達グループで賑わいます。
 道の駅「松浦海のふるさと館」(みちのえき「まつうらうみのふるさとかん」)

松浦で水揚げされた鮮魚や地元の水産加工品、農産物、お土産などを販売している「道の駅 松浦海のふるさと館」です。ここでは松浦市内だけでなく、長崎県内の特産品も揃っているので、お土産を買うのにも便利です。
また、松浦には、主に遠洋まき網漁業の水揚げ基地として整備された魚市場があり、特にアジとサバは日本有数の水揚げを誇ります。だからお魚も新鮮です。
 不老山総合公園(ふろうさんそうごうこうえん)

日本各地に残る「徐福伝説」の一舞台といわれ、弥生時代に秦の始皇帝の命を受けた徐福が“不老不死の薬”を求めて訪れたことから、「不老山」という名前がついたといわれています。
標高288メートルの山頂からは、伊万里湾や緑豊かな松浦市の山並みなど360度の展望を楽しめます。春には11万本のツツジが咲き乱れ、県内外から多くの人が訪れて賑わいます。
 調川道路公園(つきのかわどうろこうえん)

中世に活躍した「松浦党(まつらとう)」をモチーフにしたモニュメントは、記念撮影にバッチリのスポットです。松浦党は、源平の合戦にも参戦し、元軍が攻めてきた元寇(文永の役・弘安の役)のときには、目の前の湾内に集結した元軍の軍船に奇襲戦法などで応戦しました。郷土の歴史ロマンと先達者の活躍をたたえて、設置されました。
 梶谷城跡(かじやじょうあと)

松浦党の祖・源久(みなもとのひさし)が宇野御厨検校(うのみくりやけんぎょう)として1095年(嘉保2)に今福に下向しました。梶谷城は、翌年の1096年(永長元)に築城の縄張りを始めたといわれています。※源久の出自、築城の年代等については諸説あります。
この城山の頂から望む景観は雄大で、北は伊万里湾の福島からさらに遠くは壱岐・対馬を望み、西には志佐(しさ)・田平、平戸島、そして遠く五島列島へとひらけています。天気のいい日にぜひとも訪れたいスポットです。
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